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最低限の知識でOK!フレンチをもっと美味しくするワインの選び方

フランス料理を食べに行ってオーダーする際、ある意味で最もハードルが高いのがワインの選択かもしれません。普段口にしていなければ赤か白の区別くらいしかわからないという人は珍しくありませんが、ワインリストには実にさまざまな銘柄が並べられています。

ここからはそんな時どうすればよいのかをまとめますので、いざという時になど困らないためにじっくり読んでみてください。

1. ワインの基礎知識

1-1. ワインの種類

・スティルワイン
炭酸ガスを含んでいないワインで非発泡性ワインと言われています。赤、白に加えてロゼもあり、甘口も辛口も存在します。

・スパークリングワイン
ガス圧が3気圧以上のもので、発泡性ワインとも呼ばれます。「スパークリングワイン」と「シャンパーニュ」を同じものと思っている人も少なくありませんが、シャンパーニュ地方で定められた厳しい製造方法を守っていなければ「シャンパーニュ」を名乗ることはできない、ということは記憶しておきましょう。

・フォーティファイドワイン
醸造の途中でアルコール度40度を超えるブランデーなどを加えたものです。酒精強化ワインと言われています。ポートワイン、シェリー、マディラ酒などはこれに含まれます。

・フレヴァーワイン
ワインに薬草や果実、甘味料、エッセンスを加えて香りを高めたものです。ヴェルガモットはその代表的なものとして知られています。

1-2. おいしさを表す表現

・ボディ
赤ワインを表現する時に、コク、味の重量感やアルコールの強さを示す表現として使います。「ボディがある」と言えば味がしっかりしたワインという意味になります。
重厚さ(味の濃さ)、渋みとコク、ふくらみ、広がりなどの口に含んだ感触が強いものを「フルボディ」、程よいコクがあって幅広く料理に合わせやすいものを「ミディアムボディ」、軽快なものを「ライトボディ」と表現します。ただし「ライトボディ」と表現する場合はポジティブな意味での渋みの少なさ、果実の味に富む飲みやすいものを表す場合と、低価格帯の安っぽいワインという受け取られ方もあります。

上記の中間的なもので「ミディアムフルボディ」「ミディアムライトボディ」という表現も存在しますが、明確な数値があるわけではありません。

・アロマ
元になっているブドウそのものの香りを示します。これを表現するのに他のフルーツに例えるのも一般的です。例えば酸味があり、フレッシュさが特徴であればレモンやライムと表し、甘みが勝っていればアンズ、パパイヤなどのようだ、という言い方をします。年数が経っていない若いワインはアロマが強い傾向があります。

・ブーケ
ブドウそのものの香りであるアロマとは異なり、発酵・熟成で得られる複雑な香りが「ブーケ」です。これを表すには白ワインならハーブ、ナッツ、バターなどを例えに出します。赤ワインならチョコレートやスパイス、バニラなどを思わせる、と言った表し方もあります。

とはいえこの記事を見てワインのオーダーを勉強している人にアロマやブーケを的確に表現しなければならないシチュエーションはあまり考えられませんから、興味の範疇で覚えておけばよいと思います。

2. ワインの選び方

2-1.肉料理に合うワイン

一般的には肉料理には赤ワインが向いていると言われています。ただし、あっさり系の肉料理も存在しますから、絶対的なものではないことは覚えておきましょう。薄切り肉で味付けもさっぱり目の塩胡椒と言った場合なら白を選ぶのも良いでしょう。

具体的にフレンチで出るような肉類で例をあげると、牛ステーキ、仔牛のローストなら赤、鶏肉の香草焼き、豚しゃぶなら白と言ったところでしょう。

2-2.魚料理に合うワイン

魚料理なら通常は白ワインを選ぶのがセオリーです。とはいえ、上記の肉料理の例と同様に、例外はあります。料理そのものに赤ワインが使われている場合や、香りが強い青魚が相手であれば赤の方がマッチすることもあります。頭から肉は赤、魚は白と決めつけるのは得策ではありません。

もう一つ、肉、魚といった素材に惑わされずワインを選ぶ方法があります。それは「濃い色の料理には赤」「淡い色の料理には白」というチョイスです。この考え方で行けば肉であってもブタや鶏なら白ワイン、魚であってもマグロやカツオなら赤と判断すればよいのです。

また多くの野菜には白ワインが相性がよいということも覚えておくと便利です。さらに熱々の料理には赤、低温の料理には白という選び方もあります。ただし低温でもチーズがふんだんに使われていれば赤がおススメです。

3. ワインの注文について

リストを渡されても全くわからない、という場合、正直にソムリエに相談しましょう。過去に飲んだもので記憶があるものが基準になるようなら、それと比較して渋みやコク、辛さなどの好みを伝えても良いです。

全くわからない場合は「料理に合うものをチョイスしてもらっていいですか」と言えばその日の料理に合うものを選んでくれますし、「わからないけれど渋みがきついものは苦手」など好みだけ言っても構いません。

もしお任せで選んでもらったとしても、できればその銘柄と味、自分の味覚や料理との相性を記憶しましょう。そうしておけば次回にワインをオーダーする時にその情報は役に立つはずです。繰り返しますが誰でも最初は分からないのですから恥ずかしがる必要はありません。しかし、「わかるようになったら楽しいだろうな」という意欲があるようなら、少しずつでも情報やデータを蓄積して行きましょう。そのような気持ちで向き合えば、ぼんやりとわからないままで飲むよりも理解が早くなるはずです。

4. ワインが飲めない時は

4‐1.一杯目からビールはOK?

リストに入っていれば全く問題はありません。しかし、フルコースなどを頼むような高級店であればあまりビールを頼む方は多くはありません。「フランス料理と言えばワイン」というのはセオリーではありますが、主役はそこに食べに行ったあなたです。「ビールが飲みたい」という強い意思があるのならそれはその方が美味しく食事ができるでしょう。ただしリストに上げていないお店もあり得ますから、その時は良い機会と思ってワインにトライしてみましょう。

4‐2.お酒が苦手な人は

苦手な方はリストにあるソフトドリンクか炭酸水を選んだら良いでしょう。お酒が飲めないことは欠点ではなく、身体的な特徴ですから無理をして飲んだり、遠慮したりすることはありません。多くの場合炭酸水はフレンチとの相性は良好です。また炭酸が苦手な人もいますからその時はミネラルウォーターを頼むのも良い方法です。

5. まとめ

フレンチレストランでのワインのオーダー、少しハードルが低くなったのではないでしょうか。ここに書いてあることを一通り覚えておけばそれほど困ることはありません。

また、極論なことを言えば「とりあえず何でもソムリエに相談する」、ということさえ守っていればその場をしのぐことは何一つ難しくありません。なんと日本は世界で一番ソムリエの資格を持つ人が多い国なのですから、存在しているサービスは遠慮することなく使ってみましょう。

ただし今後のことも考えれば、いつまでもお任せにするのではなく、チョイスしてもらった結果を記憶することは重要です。ソムリエはワインのプロですから、その日の料理に合うものを選んでくれますが、あなたの味覚はあなた自身しかわかりません。美味しい料理に合うワインが自分で選べるようになる、という野望を持って失敗を恐れずチャレンジしてみましょう。料理が無限であるようにワインも無限にあります。少しくらい失敗しても前向きにトライしたという結果を楽しむくらいの方がフレンチを楽しめるかもしれません。

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